「第1回井の頭公園のお稲荷さんについてのアンケート」ご協力ありがとうございました!

2020年5月1日から実施していました「井の頭公園のお稲荷さん(親之井稲荷尊)再建に関するアンケート」の回答数が100件を超えましたので集計報告をさせて頂きます。

今回このアンケートにご協力くださったみなさま、SNSでもいいねやシェアをしてくださったみなさま、本当にありがとうございました!

いただいたご意見やご質問にお答えしつつ、今後についてもお伝えしたいと思います。

※ここでご紹介する回答やご意見は全てではありませんが、ご記入いただいた内容は全て目を通しております。

①アンケートに回答された半数以上の方が、親之井稲荷尊を以前からご存知、又は実際に訪ねられたことがあったようです。

○子供の頃から遊び場だった
○散歩コースとしてよく訪れていた
○大好きで必ず参拝していた


というご意見が多数ありました。

このアンケートをきっかけに初めて井の頭公園にお稲荷さんがあったことを知った方も多くいらっしゃいました。興味を持って一緒に考えてくださり、ありがとうございます!


②親之井稲荷尊のイメージについては、

○地元で愛されている

○昔から地域を見守っていた
○歴史がある

○井の頭弁財天と対になっている
○優しい感じ、ほっこりした感じ
○景観が良い、ここだけ静かで落ち着きがある
○自然に頭を下げることのできる場所

○整備されていない、歩きやすくはない

等々のご意見がありました。

 

③お稲荷さんを再建しようという流れについては、
「賛成」と答えた方が圧倒的に多く、9割となりました。

 

 

私たち有志は活動を通して、再建に慎重なご意見もお聞きしていたので、この結果には驚き、とても嬉しく思いました。

 

 

「賛成」と答えた方(99票)からは

○昔からあったのだから再建すべき

○存続を望む声が多ければ再建した方がいい
○公園の大事なスポットの1つ
○歴史的、文化的に価値がある
○土地の記憶、再建しなければ埋もれてしまう
○寺社を燃やせば無くなるという前例をつくるのはよくない
○その場所にあったのには理由があるはず
○今のまま何もないと、夜間に不安
○燃えてしまってショック、また参拝したい

等々のご意見を頂いています。



「反対」と答えた方(3票)からは、


○法律的に、土地の権利者が決めること
○宗教的に、稲荷などを祀るのはよくない

○暗くて気味が悪いので、明るい公共施設に変えたほうがよい

というご意見がありました。



「どちらでもない」と答えた方(8票)からは

○今は大変な時だから、優先順位が低いと判断されてしまうかも、時間をかけたら叶いそう
○権利者が撤去した経緯がわからないのでなんとも言えない

○今後の管理を誰がどうするのか明確になれば再建してもよいと思う

というご意見を頂きました。


 

④お稲荷さんのあった場所をどのような形で残したらいいか については

 

○できるだけ元の状態(社、鳥居、小道)に近い形で再建する


というご意見が最も多かったです。


 

さらに具体的には

 

○燃えにくい形、耐火構造で

○まわりの自然は残してほしい

○参道は以前より歩きやすく

○夜も安全に通れるように

○いきなり再建が難しければ、まず小道の解放から、段階的に

○赤い鳥居が難しければ、赤い柵や手すりで雰囲気を近づける

○同じことが起きないよう夜間は入れないようにする

○誰が管理するのかを明確に

○近くの神社と提携する

 

 

また別の形にするアイデアとしては、

 

○今ある看板の他に、碑を建てる(写真を入れる、焼失後の経緯も書く)

○お狐さんの像を建てる

○モニュメントを建てる

○狐をモチーフにした広場にする

○弁財天を眺める憩いの場として整備

○歴史や自然を感じられる美しい形に

○時代に即したアピール力のある形にしてもいいのでは

○規模は素朴で小さくていい

○規模は以前より大きくなってもいい


 

 

再建資金に関して、

 

○寄付を募る

○クラウドファンディングで資金を募る

○賛同してくれる企業やお店を募る

○必要であれば寄付したい、出来る範囲で力になりたい

 

というご意見も頂きました。

 

 


回答欄からご質問もありました。

私たちの分かる範囲ですが、お答えしたいと思います。



Q. 土地の権利者はだれか

  

 この辺りは江戸時代には幕府の鷹狩り場であり、明治には宮内庁御用林となり、戦後は東京市に下賜され恩賜公園となりました。

 公園になる前はまわりの寺社が土地を持っていたようですが、現在は東京都の土地です。 時代とともに土地の権利者が変わってゆき、結果として公の土地に建っている稲荷神社になったようです。 

 


Q. なぜ撤去されてしまったのか。そこにあった物はどうなったのか。


 お稲荷さんの社の出火後、公園を管理している東京都もどのように対応すればよいか困ったようです。社の所有者がはっきりせず、政教分離のため都で再建することもできず、やむを得ず撤去されたのでしょう。焼けこげた状態のお社がそのままになっているのはよくない、という近隣の方からのご意見があったとも聞いています。

 社の中に何があったのかも、今となっては分かりません。子狐を連れた、とても優しいお顔立ちの狐像が印象的でしたが、撤去後どうなったのか、どこかに保存されていることを願うばかりです。これからも情報を集めていきたいと思います。




       

ここまでアンケート結果をご覧いただき、ありがとうございます!

新型コロナ感染症で緊急事態宣言も出された大変な時期で、いつもは沢山の人で賑わう吉祥寺や井の頭公園へ訪れることができず、せつない思いをされている方も、公園の風景を思い出しながらご回答いただいたのかな、、と想像しています。

 

集計をしてみて、私たちが考えていた以上に親之井稲荷尊に思い出や関心を持っている方々が多く、再建を望んでおられることが分かりました。
また、ご回答のひとつひとつに皆様のお考えや思いを感じることができました。


丁寧にご回答いただいた皆様、本当にありがとうございました。

井の頭公園の中や周辺のお店も大変な時だと思いますが、これから再び活気を取り戻していく中で、お稲荷さんの再建を目指す取り組みがそれを盛り上げるような動きになったらという思いも湧いています。

行政の方々も今は混乱の中、とてもお忙しいと思いますが、お稲荷さんの会の話をちゃんと聞きたい、再建できるのではと言ってくださる方もいらっしゃるので、機をみてこのアンケート結果を元に今後のご相談をしていきたいと思います。

(今回ご記入いただいたお名前、ご連絡先を第三者にお伝えすることはありません。)

今後また、ご協力をお願いしたり、進捗をお伝えしたいと思いますので、お稲荷さんのSNS等もフォローしていただけますと幸いです。

アンケート結果のご感想や、新たな再建アイデア等もありましたらぜひお寄せください。

 

お読みいただき、ありがとうございました!

 

                            井の頭公園のお稲荷さんの会 一同より