本格的に梅雨入りして、井の頭公園の木々も雨に濡れています。
お稲荷さんの跡地では大きなきのこが発生!ゆったりと弁天池を眺めているようです。
さて、井の頭公園では定期的に「井の頭かんさつ会」という自然観察のイベントが開催されているのをご存知ですか?
かいぼりや野鳥観察など毎回違うテーマで、専門家の方達と一緒に豊かな自然を学べる機会です。
6月24日のかんさつ会のテーマは、「変形菌」。
公園の自然が大好きなお稲荷さんの会メンバーで、参加してきました!
耳慣れない言葉ですが、どんなものなんでしょうか、、?
変形菌は、きのこや細菌とは違います。
粘菌とも呼ばれていて、自然界にいる不思議な単細胞生物です。
←移動中の変形菌は、まさにアメーバ!
湿った森の中をするすると移動して、乾いた場所で突然かわいい姿に形を変えます。
濡れた落ち葉や切り株などに、小さい点々がいっぱい付いてるの、見たことありませんか?
虫の卵やカビのように見えても、もしかしたらそれ、変形菌かも知れません!
雨上がりのこの日は絶好の観察日和とのことで、レクチャーを受けた私たちはさっそく井の頭公園へ。
葉っぱの陰に目をこらすも始めはなかなか見つかりませんでしたが、、
慣れている研究者の方や子どもたちはあっという間に次々と見つけて、ルーペや顕微鏡で見せてくれます。
丸い頭のきのこみたいなモジホコリ、ワイングラスのような形をしたサカヅキホコリ、ブルーがかった輝きを持つジクホコリ、などなど、バラエティゆたかな変形菌を観察できました!
増えすぎたバクテリアを分解したりして、豊かな自然を作る役割をしているそう。
「マニアックと思われるかも知れないけど、実はとても身近にいて、生態系の大切な一員なんですよ!」
変形菌なんて、今まで聞いたこともなかったメンバーも、知ったら気になって、帰り道もずっとキョロキョロしてしまいました。
なんだかまた、新しい井の頭公園の仲間達に出会ってしまったようです。
かんさつ会は次回は外来植物をテーマに開催されるようです。
今後の内容もいろいろ、楽しみですね!